じゅりあ と出会いあれから数日がたった。じゅりあ とは放課後 最初に会った公園で毎日のように会ってる。
そんなある日 りの のクラスに転校生が来た。彼女の名前は“大山ちほ” 席は りの の隣。
『ねぇねえ 新川さんって 下の名前何て言うの？』
『…りの』
『じゃ りのって呼ぶねｗアタシはちほでいーよ』
ちほ 本人は りの と仲良くなりたいつもりなのだが りの には友達などいない…だからどう 付き合っていいかわからない…。
翌日の休み時間 りのとちほ は話してる…まぁ一方的にちほ が話かけてるだけだが。 そこへ
『ちほ 久しぶり 元気だったか？』
『はぁアナタだれ？』
いきなりそぅ聞かれたちほ は不機嫌。
『何？もしかしてわすれたの？ほら？オレだよ…の』
と言いかけた途端
りの をつれて教室から出ていった。
『ちょっ…大山さん？』
『 あっ ごめんね りの だからぁ“大山さん”じゃなくて“ち～ほ』
『ねぇ さっきの 紫葉くんの事ホントに知らないの？』
『紫葉…知らないよあっ』
『何？どうしたの』 『ねぇさっきの…その紫葉って下の名前何て言うの？』
『えーっと確か…のえる“紫葉のえる”だったはず…』
すると いきなり ちほは 教室へ向かって走り出した。
『えっ…大山さん？』

その頃 教室では のえるが落ち込んでいた…。 そこへ

『のえるっ!さっきはごめんね』
『ちほ～やっと思い出したのかぁ？』
『うん♪』
『大山さん…いきなりどぅしたの』
いきなり走り出したちほ を追いかけて りのも教室にやってきた。
『りの ゴメンゴメン』
『アタシ思い出したの!りの のおかげ♪ありがとう』
『あの…何を思い出したの？』
『えーとねのえるの事!』
『紫葉くんのこと？』
『そっ!アタシとのえるは幼なじみだったの♪でね りの から“紫葉のえる”って名前聞いて あっもしかして 泣き虫のえる だ って』
『泣き虫のえる？』りの が訪ねる。
『おいちほ～、泣き虫は余計だろ？』
『なぁにホントの事じゃなぁい(笑)のえるは昔ホントによく泣く子だったんだよねぇ』 『まっ今も泣くけどな』
現れたのは のえる の友達の 酒井たくみ 『たくみ～余計な事言うなよなぁ』
『ホントの事じゃん』

～続く～

～前回 いじめられてる少女を見つけた りの は何故かほっとけなくて…。

『ちょっとアンタ何してんの!!』
『うわっ逃げろ～』
少年を追っ払うことに成功した りの は少女に近づき 声をかけた。
『ねぇ大丈夫だった？』
『はい、ありがとうございます。』
りの は少女に思い切って聞いてみた。
『アナタもしかしていじめられてるの？』
少女の顔が一瞬くもったのを見逃さなかった。
『ごめんね…変な事聞いて』
『いえ、大丈夫です。だって事実ですから…』
『そぅ。でもなんで？』
『なんでか分からないです。翼くん、あっさっきの男の子なんですがいっつも アタシのことばかりいじめるんです…』
『そっかアナタも辛いのね…私もアナタの気持ち良くわかるな…』
『えっ？なんで…』 『それは私もアナタと同じいじめられっ子なの』
この少女には 何故かなんでも話せる気がした。同じ境遇の持ち主だからかもしれない…。しばらくして 夕方６時を知らせるチャイムが鳴った。
『話に夢中になっちゃったね。もぅこんな時間帰らなきゃ』
『あの今日はありがとうございました。』 『いいよアタシも楽しかったし♪それに家族以外の人と話したの久しぶりだったしね』 『アタシもです』 『帰ろっか』
お互い立ち上がった瞬間 少女がケガしてるのに りの は気付いた。
『あなたケガしてる』
『えっ？あっ気付きませんでした』
『ちょっと待ってて』
りの は持っていたハンカチを少女のケガの部分に巻き付けた。 『これでヨシ』
『ありがとうございます。あっそう言えば名前聞いてませんでした』
『あっ本当だ!!アタシは“りの”ヨロシクね』
『はい。アタシは“じゅりあ”です。ヨロシクお願いします、“りの”さん』
じゅりあ と別れ家の玄関に入るなり りん が 『お帰りっ』
と飛び付いてきた。“りん”の頭をなでながら
『ただいま』
と言って りん と一緒にリビングに入って行く。 そして夕食
『お姉ちゃん今日ご機嫌さんだね♪』
『ホント何か良いことでもあったの？』
『ううんいつもと一緒』
と母と りん にはそぅ言ったが 本当は違う。じゅりあ と会った事は内緒にしておきたかった。 そして 明日は今日よりいい１日になるように 願い眠りについた。

…つづく…

ﾋﾟﾋﾟｯ 朝目覚ましがなる
“あぁもぅ朝なの…”りの は朝が大嫌い。また嫌な１日が始まるから…。
『おっ姉ぇちゃぁ～ん朝だよ早くしないと遅刻しちゃうよ～ん』
元気よく 部屋に飛び込んできたのは 妹の りん。
『ん～わかった。』 『早くしないとダメだよ』
りんは 部屋を出ていく。 準備のため 重い足取りでベッドから起き上がり大嫌いな制服に着替える。下に降りると りんは朝ごはんを食べてる最中。
『おはよ。りのも早く食べなさいよ』
『うん。お母さんおはよ』

そして
『お姉ぇちゃ～ん早くぅ～』
玄関では りんがせかす。途中までは りん と一緒。
『『行ってきま～す』』
途中で りん と別れ 学校へと向かう りの。 学校へつき下駄箱から靴を取り出して履き替えようと靴を置いた瞬間目の前から靴が消えた…。
『うっわ～ナイスシュートっさっすが』 『まぁね』
そぅ靴が消えた…のは ２人組に蹴飛ばされたから…。りの は現在この２人組を中心にイジメられてる。理由など分からない…。
『あっ』
蹴飛ばされた靴をおうが 相手は余計に面白がってどんどん蹴っていく。
『なにしてんの？』 『のえる…別に』
蹴っていた りの の靴を慌てて 足で後ろに隠そうとするが…。 『その靴…』 気付かれてしまい のえる よって拾い上げられてしまう。そこへ やっと追い付いた りの。
『あのそれ…』
『コレ君の？』 りの はうなずくしか出来ない。
『はい。じゃオレもぅ行くね』
『のえる 待って～』
さっきまで りの の靴を蹴っていた２人組は 何事もなかったように行ってしまった…。
“さっきの のえる って 誰だろう？ カッコよかったなぁ。 また会えたら今度こそちゃんとお礼いいたいな”と思い教室へ向かった。
そして放課後（ハヤッ）今日は部活のない日 ほとんどのクラスメイトたちは 友達と連れだって帰って行くが りの は１人…学校に友達などいない。 帰り道 公園の前を通ると
『返してよ～』
泣きそうな女の子の声。
『いやぁだよ。悔しかったら取ってみな』
りの は何故かほっとけなくて…。

つづく…

キャラ設定（修正ver） 新川（あらかわ）りの→主人公 地味でイジメられっ子。中１。妹（りん）がいる。


紫葉（しいば）のえる→中１。おっちょこちょい、天然、涙もろくヘタレだがクラスの人気者。 弟（りく）がいる。


豊野（とよの）らむ→りのイジメの中心的人物。妹（じゅりあ、あやの）が２人いる。


新川（あらかわ）りんりのの妹。小５。元気いっぱいで明るく活動的でりのとは正反対。

紫葉（しいば）りく
のえるの弟。小５。病弱のため学校は休みがち。休みがちなのでなかなか馴染めなくて学校が苦手。


ポチ→紫葉家で飼われている柴犬。りくと仲良し。


※うーんと今のところはこんな感じです。名前はてれび戦士から借りてます(笑)